現場から
ソフトバンク・川村、シリーズ初打席でびっくり弾 準備実った一振り
辻隆徳
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(25日、プロ野球日本シリーズ第2戦 福岡ソフトバンクホークス4―3横浜DeNAベイスターズ)
2試合連続の延長戦に終止符を打ったのは、ソフトバンクの思わぬ伏兵だった。
3―3の十回1死。途中出場の川村友斗に打席が回ってきた。
「とにかく自分のスイングをするだけ」
1ストライクからDeNAの7番手・伊勢大夢が投じた2球目。狙いは直球だったが、「体が勝手に動いて、うまく引っかかってくれた」。外角のチェンジアップをとらえた打球はぐんぐん伸び、バックスクリーンに飛び込んだ。
本人も、ベンチも驚いた。それもそのはず、プロ5年間で通算本塁打はわずか1本。2年前の日本シリーズにも出ているが打席はなく、これがシリーズ初打席だった。
小久保監督も「まさか」と言った。
北海道・北海高から仙台大を経て2021年秋の育成ドラフト2位で入団した27歳。今季は試合終盤での守備固めや代走要員として首脳陣に重宝され、自己最多の103試合に出場。レギュラーではないが、1軍ベンチには欠かせない存在だ。
試合後、多くの報道陣に囲まれた川村はしみじみと言った。
「毎日、アーリー(早出練習)やいろんな練習をしていた。だから打てたのかなと思う。1年間やってきてよかった」
八回に柳田悠岐の代走で起用され、そのまま右翼守備に入った。その時点で2点リード。その後、試合がもつれたからこそ巡ってきた1打席だった。
腐らず準備してきた背番号61に届いたチャンス。史上17人目のシリーズ初打席本塁打を成し遂げ、チームを2連勝に導いた。
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