現場から
第14回バッグに銃しのばせる民主党の女性 赤い荒野でトランプ政権に抗う
テキサス州アマリロ=金成隆一
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【連載】ルート66 分断のアメリカを走る 〈レジスタンスの道〉#5
連載後編〈レジスタンスの道〉では、黒人が抑圧されてきた歴史を記録し、語り継ぎ、埋もれさせまいと抵抗する人々を各地で訪ねてきた。
だが、抵抗の舞台は、歴史の記憶をめぐるものだけではない。女性や少数派が長い闘いの末に獲得してきた権利が揺らぐなか、共和党が圧倒する土地で民主党の足場を築き直し、トランプ政権にあらがう人々にも出会った。
米シカゴからロサンゼルスまで全長約4千キロの「ルート66」を、中間選挙を前に記者が横断する旅。「古き良きアメリカ」の外側に置かれてきた、もうひとつのアメリカの姿を伝えます。
私が運転するレンタカーは、テキサス州北部に入った。地図上でフライパンの取っ手のように見えることから、「パンハンドル」と呼ばれる地域だ。
ここをルート66が東西に貫く。
一帯は真っ赤に染まる「トランプ王国」だ。26の郡があるが、2024年大統領選では、共和党トランプ氏の得票率が9割を超えた郡も相次いだ。
そんな土地に民主党の本部など、あるわけない、と思っていた。ところが、地図で検索すると、意外にも中心都市アマリロに「民主党の地方本部」が示された。
「30年、民主党本部に放置されていた」
訪ねると、ランドール郡民主党のカーミン・シーバーグ委員長(68)がいた。ランドール郡もトランプ氏が2024年大統領選で約80%を得票した地域だ。
私は海外メディアの記者でしかない。それもアポなしでの訪問だったのに歓迎してくれた。
私は、製造業地帯の労働者たちが民主党への違和感を口々に語ったラストベルトでの取材経験を説明し、トランプ氏が2024年に大統領職を奪還できたのは、「彼が強いからではなく、民主党が地方を軽視してきた結果ではないのか」と問題意識をぶつけてみた。
すると意外にも、シーバーグさんは「パンハンドル地方の私たちも基本的に30年間、(党本部に)放置されていた」と応じた。
なんだか興味深い話を聞けそうな展開だ。着席しての取材に切り替わった。
シーバーグさんは「私は長年…
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この記事を書いた人
- GLOBE編集部
- 米国社会、トランプ政権、外交、ジャーナリズム
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