映画「真実と反逆」 ナチスの思想統制と闘い、処刑された少年を描く
牧野愛博
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第2次世界大戦下の1941年、ナチス政権下のドイツ・ハンブルクで、思想統制にあらがい、翌1942年に17歳で処刑された少年を描いた映画「真実と反逆~ナチスと闘った若きレジスタンス~」が10月16日から、ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)ほかで全国順次公開される。実話をもとにした映画だが、世界の為政者たちが公然とウソをつく現代世界の姿とも重なる。
ヘルムス・ヒューベナー(ユアン・ホロックス)は、ナチス政権への服従を促され、ユダヤ人迫害を目の当たりにしたことなどから、ナチスが伝える事実や政治的な主張に疑問を持ち始める。禁止されていた海外ラジオ放送を聴いたヘルムスは、親友2人とも協力し、国家のうそを暴くビラを作って市内各地に配る。やがて秘密国家警察がヘルムスたちを追い詰めていく。
ヘルムスは処刑前、「僕のことを忘れないで」と親友らに言い残していた。マット・ウィテカー監督が映画化する考えを伝えると、親友はとても喜んでくれたという。
ビラを捨てずにポケットにそっとしまう市民がいる一方、ナチスに対する大きな反発は起きない。ヘルムスを拷問にかける秘密国家警察のエルヴィン・ミュセナー(ルパート・エヴァンス)が、ヘルムスを「大義に身を投じて愛する人を傷つけた」と責める。ウィテカー氏は「エルヴィンは実在の人物で、真実に耳をふさぐ傾向がある。彼がヘルムスに語った言葉は、実は自分自身に言い聞かせているセリフなのだ」と語る。
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