松島研人
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愛知県犬山市のアパートで2024年、小学1年の島崎奈桜(なお)さん(当時7)が暴行を受けて死亡した事件で、保護責任者遺棄致死と傷害の罪に問われた母親の島崎みなみ被告(35)の裁判員裁判の公判が23日、名古屋地裁(梅沢利昭裁判長)であった。島崎被告はこの日の被告人質問で、保護責任者遺棄致死罪について「(死亡するほど)ひどい状況だと思っていなかった」と述べ、改めて無罪を訴えた。
起訴状などによると、島崎被告は24年5月25日、自宅で内縁の夫、倉田凱(がい)被告(34)=傷害致死罪で起訴=から暴行を受け、腹痛を訴え、嘔吐(おうと)を繰り返していた奈桜さんを病院に連れて行かずに放置し、翌26日に敗血症性ショックで死亡させたとされる。また、24年3月13日ごろには、奈桜さんの腹に暴行を加え、嘔吐や発熱を伴うけがを負わせたとされる。
腹部踏み、トイレに閉じ込め 「教育の範囲内」
島崎被告は公判で、奈桜さんがうそをついたり約束を破ったりしたときに暴力を振るうことがあったと説明。奈桜さんに対する傷害罪の起訴内容については、奈桜さんがうそをついたため、右足のつま先で腹部を踏み、少なくとも午前10時~午後4時半ごろまでトイレに閉じ込めた、と話した。「私の中では教育の範囲内だった」と述べた。
翌日、奈桜さんには嘔吐や発熱があったものの、体に複数のあざがあったため、児童相談所への通報を恐れ、病院には連れて行かなかったという。「(奈桜さんが)怒られたことへのショックで体調不良になったか、風邪を引いたのだと思った」と説明した。
内縁の夫に「しがみついていた」 涙声で娘に謝罪の言葉
島崎被告によると、倉田被告も奈桜さんを叱る際に首をつかむなどし、24年2月には押して転倒させ、頭を4針縫うけがを負わせたという。島崎被告は「しつけで手を出さないよう注意しており、聞き入れてくれると思った。結婚を前提にしており、お金もなかったので、離れられなかった」などと振り返った。
奈桜さんの死亡後も、入籍を予定していたといい、島崎被告は「(倉田被告に)しがみついていたんだと思う」と説明。今も結婚する意思があるかという問いには「ないです」と答えた。
奈桜さんへの思いを聞かれると、「私の一つひとつの選択ミスで命を奪ってしまった。ちゃんとしたお母さんじゃなくてごめんなさい。ちゃんと育ててあげられなくてごめんなさい」と涙声で謝罪した。
公判は26日に結審し、判決は30日に言い渡される予定。
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- 名古屋報道センター
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