現場から
編集委員・島康彦
10月20日 上皇后美智子さまが誕生
1934年のこの日、上皇后さまが誕生した。今年、92歳を迎える。結婚時には「ミッチーブーム」に沸き上がり、そのファッションは常に話題を集めた。記者が取材現場で注目したのが、美智子さま流ともいえる独特の帽子だ。頭の上にちょこんとのるような小さなものや、花や竹をあしらったデザインなど様々。その製作の裏側を取材すると、美智子さまの強い思いが浮かんできた。
美智子さまは市販品ではなく、オリジナルの帽子を愛用した。国際的な帽子デザイナーの平田暁夫さんが1966年から美智子さまの帽子を担当。平田さんは2014年3月に亡くなったが、生前、何度か記者の取材に応じ、美智子さまとの帽子づくりについて語ってくれた。
1959年の結婚当初、美智子さまは頭を覆う大きさや、つばの広い帽子を着用していたが、1980年代頃から、頭上でおさまる小さめの形に変わっていったという。
平田さんによると、(1)持ち運ぶ際にかさばらない(2)外国訪問先でほおとほおを寄せ合ってあいさつする機会が多く、相手の帽子とぶつからない(3)訪問先で、洋装から和服に着替える際にも髪形が崩れない(4)つばで顔が隠れない――などの理由で、いずれも美智子さまのこだわりだった。
平成の時代、お住まいだった皇居・御所に帽子の仮縫いの部屋があった。美智子さまは公務や外国訪問の前などに平田さんを招き、訪問先にあわせたデザインを相談し合った。
美智子さまは自らアイデアを出し、平田さんが仮縫いに準備した帽子をかぶり、形を折り曲げたり、しわを寄せたりと調整を繰り返した。帽子のイメージを口頭で説明するだけでなく、銀紙で帽子の形を準備して、具体的に理想の形を提案したこともあったという。
英国訪問時はバラ、オランダ訪問ではチューリップ、有珠山噴火の被災地・北海道を見舞う際はラベンダー。記者が皇室担当になって初めて外国訪問に同行したバルト3国(2007年)では、それぞれの国旗の色にあわせた帽子をかぶり、現地の人たちが指さして驚いていたのを覚えている。
「これからはお願いね」
平田さんは闘病中も美智子さ…
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- 皇室、こどもの問題、格闘技(プロレス)、演芸(落語、浪曲)
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