インタビュー
「前例」なき改正皇室典範に残る課題 所功氏が語る再改正の必要性
聞き手・松田果穂
改正皇室典範が10月24日に施行される。皇族数の確保が目的だったが、男系男子による皇位継承が色濃く反映された改正となり、世論調査では反対が多く占める。皇室制度史に詳しい所功・京都産業大名誉教授は「何もかも前例がない」と運用の難しさを指摘し、再改正に向けて、皇室の将来の姿を検討する常設の組織の必要性を訴える。
――今回の皇室典範改正をどう評価しますか。
戦後約80年、ほとんど手をつけられなかった典範に変更を加えたことは意味があります。時間が経てば、制度と実態のずれが大きくなる。手直しをしていくことは当然です。
特に女性皇族が結婚後も皇室に残り、皇族としての役割を担えるようになったことは有意義です。ただ、その夫や子を皇族にしなければ、さまざまな不都合が生じる恐れもあります。
――実務上では、具体的にどんな不都合が考えられますか。
まず女性皇族が一般の男性と結婚してからも皇室に残った場合、結婚の儀式をどこで、どのような規模や式次第で行うのか。費用はどこから出すのか。夫妻で公務に出る場合も、皇族でない夫の費用負担はどうするのかなどです。
儀式での立ち位置一つとっても、前例のないことばかりです。夫婦なのに待遇が異なる不自然な状況に対して、ご本人たちだけでなく、国民に違和感を持たれても不思議ではありません。
「宮内庁は相当に四苦八苦する」
――旧宮家の男系男子を養子に…
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