深掘り
黙秘していたら、刑事が勝手に「自白」を作文した 調書を見た上司は
黒田早織
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取り調べで何も話していないのに、目の前の警察官が突然、勝手に「供述調書」を書き始めた――。
身に覚えのない窃盗の疑いで逮捕され、警察の取り調べを受けた男性は、こんな衝撃的な経験をした。そこに書かれた内容とは。男性の話や裁判の資料などから経緯をたどる。
佐賀県に住む30代の男性は2021年1月末、知人が起こした信号機の窃盗事件の共犯者として逮捕され、警察による取り調べを受けた。
男性は事件に関わっていなかった。だが、事実を正確に話そうとしても、逮捕されているとスマホも手帳も見られない。国選弁護人の出口聡一郎弁護士から「黙秘」するよう指示され、事件のことは一切話さないようにした。
だが、取り調べを担当する刑事からは、繰り返し自白を促された。
「取り調べの内容をまとめた『供述調書』を作らないといけない」
「話せば、立件もなるべくせんどこうかな。俺はエースだからある程度の権限はある」
「俺にしゃべらないなんてプライドが許さない」
目の前で始まった「作文」
逮捕されて5日目。「事件」は起きた。
男性が夜の食事を終えて取調室に戻ると、机の上に、白紙の供述調書が置かれていた。
「俺がうまく終わらせたる」…
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この記事を書いた人
- 東京社会部|裁判担当
- 司法、ジェンダー、中国、精神医療・ケア
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