深掘り
【まとめてわかる】フランス各地で大規模デモ 若者の不満の背景は
坂本進
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フランスで、市民や高校生による大規模な抗議活動が続いている。17日には全国で55万人(内務省発表)がデモに参加し、一部では略奪や放火などの暴動も発生した。来春の大統領選を前に、支持率が大きく低迷するマクロン政権への圧力が一段と強まっている。
記事のポイント
(1)フランスで何が起きている?
(2)なぜ略奪や放火が起きた?
(3)国民は何に不満を抱いている?
(4)マクロン政権はどう対応?
フランスで何が起きている?
17日のデモでは、生活費高騰への対策や公共サービスの充実を求める市民らと、教育環境の改善を求める高校生や大学生が、ともに街頭に出た。仏紙ルモンドによると、大勢の若者で埋まったパリ中心部の広場では、参加者が燃料費の高騰や高校生への連帯を示していた。
9月中旬から続く高校生の抗議活動では、教員不足や校舎の老朽化への不満が噴出。各地の高校や大学で封鎖が起き、今月6日には高校生に連帯を示す市民も加わり、全国で25万人超(内務省発表)のデモが行われた。
一方、SNSでは9月上旬から、燃料価格などの高騰に抗議するため、10月17日に全国各地でデモを実施するよう訴える投稿が広がっていた。燃料増税などへの反発で起きた2018~19年の「黄色いベスト運動」の再来を期待する声も広がり、高校生らの抗議活動とも連動し、大きな動きへと発展した。
なぜ略奪や放火が起きた?
17日のデモでは、多くの参加者が平和的に行進した一方、商店の略奪や公共施設への放火などが相次いだ。
AFP通信によると、パリやマルセイユなど各地で、覆面姿の若者らが高級ブランド店やスーパーマーケット、薬局などの入り口や窓を破壊して侵入し、商品を略奪した。中部リモージュでは、一部の集団が市庁舎の窓を割って侵入して放火。火は屋根まで燃え広がり、建物の大部分が焼失した。
警察による取り締まりも続いており、仏紙パリジャンによると、9月中旬に高校生らの抗議活動が始まってから10月14日までに、7950人が拘束された。このうち85%が18歳未満の未成年だったという。
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この記事を書いた人
- パリ支局長
- 欧州、エネルギー、脱炭素、途上国
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