伊東聖
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広島県呉市のJR呉駅で2022年6月、中学1年の生徒が列車に接触して死亡する事案があった。市の第三者調査委員会は16日、生徒がいじめを受け、「自死を決意した契機になった」とする調査結果を発表した。生徒は教師に相談したが、学校の管理職はいじめと認識せず、専門家に相談しなかったという。
市いじめ問題等調査委員会の藤川照彦・広島大大学院准教授らが市役所で会見して公表した。
調査結果によると、生徒は小学6年から中学1年にかけて、複数の子どもがいる前で別の子どもから差別的な言葉を大声で言われたり、LINEで人格を否定する言葉をかけられたりしたほか、にらまれるなどした。
生徒は小・中学校の教員にそれぞれ相談したが、「親に言わないでほしい」と求め、いずれの学校も管理職の判断で親に伝えなかった。本来は相談するべきスクールカウンセラーにもつながなかった。調査委は生徒の性別を明らかにしていない。
調査委は「生徒の相談が問題解決につながることはなかった」と指摘。藤川委員長は学校の対応について「子どもがつらい思いをしている時に、組織としてどう動くべきかが十分でなかった。学校としての態勢が十分に機能していなかった」と述べた。
調査委は市教委からの依頼を受け、22年9月~25年4月に調査を実施。調査委から報告を受けた市教委が25年5月~26年8月に遺族と9回の面談をし、調査報告書の説明や公表の意向確認をしたという。
多田博・市教育長はその後の会見で「大変重く、厳しく受け止め、責任を感じている。再発防止策に確実に取り組みたい」と話した。
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この記事を書いた人
- 呉支局長
- 事件、沖縄、被爆者・戦争体験者、街だね
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