真田嶺
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相次ぐ企業への不正アクセスや個人情報の漏洩(ろうえい)に、AI(人工知能)が悪用されている痕跡が見つかった。複数のセキュリティー対策機関や企業が分析した。AIによって攻撃の速度や範囲が広がり、企業の規模や業種を問わずに狙われる恐れがあるという。
国内のサイバー攻撃に関する情報収集や対応支援にあたる一般社団法人「JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)」(東京)は不正アクセスの被害に遭った企業などから提供してもらった情報をもとに、一連のサイバー攻撃について調査を進めている。攻撃元として確認された三つのIPアドレス(ネット上の住所)を手がかりに、外部の専門家らと協力して攻撃者側のサーバーを特定し、分析した。
攻撃者の「道具箱」にAIツールの痕跡
分析に携わった同法人の佐々木勇人氏によると、サーバーは攻撃者の「道具箱」のように使われていた。サーバー上には、システムの弱点を探すツールや見つけた弱点を突くプログラムなど、多数の道具が置かれていた。
加えて、プログラムの作成や実行を支援する米アンソロピックのAIエージェント「Claude(クロード) Code(コード)」を使った時に作られるファイルや、クロード以外の複数のAIエージェントに関連するファイル名が確認できたという。
被害状況から攻撃に使われたと推定していたツールが、実際にサーバー上からも見つかった。こうした点から、一連の攻撃でもこの「道具箱」が使われた可能性が高いとみているという。
AIが実際にどこまでの作業を担ったかは調査中だ。ただ、佐々木氏は、攻撃者側が標的となる企業を偵察して、その結果やアプリを解析して侵入経路を見つけ、実際の攻撃をするまでの幅広い工程でAIが使われた可能性があるとみている。「作業のかなりの部分を自動化してAIにやらせて、攻撃を高速化していた可能性が高いと考えている」と話す。
「侵入できたところから徹底的に」
どんな「攻撃者像」なのか。
佐々木氏は「普通のセキュリ…
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- 東京社会部|サイバー、ネット、AI
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