リニア静岡工区、年内着工見送り 大成建設が談合めぐり営業停止処分
工藤隆治
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リニア中央新幹線の静岡工区について、JR東海が年内の着工を見送ることになった。工事を担当する大成建設が、リニア建設工事をめぐる談合事件で、国土交通省から営業停止処分を受けたためだ。JR東海は来年3月以降、着工に向けた大成建設との協議を再開する。
大成建設と鹿島の2社は、リニアの新駅工事で事前に受注業者などを調整したとして、独占禁止法違反で有罪判決が確定した。これを受けて国交省関東地方整備局が23日、建設業法に基づき、2社に対し11月7日から来年3月6日まで4カ月間の営業停止処分にしたと発表した。
JR東海によると、静岡工区は大成建設を代表とする共同企業体(JV)と契約しており、トンネル掘削工事の着手に向けて協議を進めていた。JR東海広報は「営業停止処分により協議を進められない状況になり、工事には着手できない。処分が終わってから協議を速やかに再開したい」と説明した。静岡以外の工区はすでに工事を始めており、可能な範囲で工事を続けるという。
リニア中央新幹線は、品川―名古屋間で2014年に工事が始まり、JR東海は大成建設と17年に静岡工区の契約を結んだ。ただ、自然環境への懸念から静岡県の川勝平太知事(当時)が県内の着工を認めていなかった。今年に入り、鈴木康友知事の下で静岡県が着工容認の姿勢に転じ、7月には着工許可に当たる協定をJR東海と結んだ。
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