現場から
子犬に劇薬、おびえて手にした注射器 バックヤードで目にした「闇」
西崎啓太朗 黒田陸離
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弱った子犬は素人の店員にバックヤードで注射を打たれた。そして1日もたたないうちに息絶えた。
注射した薬は「劇薬」とされ、原則、獣医師が打つはずのものだった。
「どうして病院で治療を受けさせなかったのか」
当時このペットショップで働いていた関係者は首をかしげる。
大阪府警は14日、無資格の店員に医薬品を打たせていたとして、ペットショップチェーン「Aペット」(本社・堺市中区)の幹部4人を獣医師法違反(診療業務の制限)の疑いで逮捕した。
店の中で何が起きていたのか。入手した報告書や関係者への取材でたどります。記者は、Aペット幹部とともに逮捕された獣医師にも逮捕前、話を聞きました。
現場となった店の一つは、大阪府東大阪市のホームセンターの一角にあった。
犬や猫、鳥、魚などをケージなどで展示し、販売していた。
この関係者や捜査幹部によると、注射を打たれたのは当時生後3カ月のオスのロングコートチワワだった。
2025年11月に茨城県のブリーダーや卸業者を通じて店にやってきた。1カ月ほどは活発に動き回っていた。
茶色がかった毛並みで、体重も500グラム足らずから1キロを超えるまでに成長した。
ただ、年末年始にかけて体調を崩した。嘔吐(おうと)を繰り返し、血便も出た。
致死率が高く、治療が必要な「イヌパルボウイルス」に感染した疑いがあったという。
26年1月5日の夕方、販売担当の責任者をしていた女性が店員を呼び止めた。
「バックヤードでこの犬に注射をするから手伝ってほしい」
この責任者は、注射をする人に必要な獣医師免許や愛玩動物看護師の資格を持っていなかった。
獣医師に相談したそぶりもなかった。
店員が「病院に連れていかな…
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この記事を書いた人
- 大阪社会部|事件・事故担当
- 宗教、移住、災害、中東地域
- 大阪社会部|府警担当
- 地方取材、スポーツ、平和、人権
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