松本江里加
[PR]
興奮状態の男性に対し、警察官が本人や妻の許可なく自宅に入って制圧するなどしたのは、障害のある人への配慮が尽くされていないとして、福岡県弁護士会(池田耕一郎会長)は21日、県警に改善を求める要望書を提出した。
弁護士会によると2022年8月、郵便局を訪れた男性が興奮してカウンターをたたいたり、行列を整理するためのポール2本を持ち上げたりした。通報で駆けつけた警察官が郵便局から帰宅中の男性に声をかけたが、男性は職務質問に応じなかった。
警察官は後を追って自宅マンションに行き、妻が「警察官がいると興奮するので私が話を聞きます」と言ったにもかかわらず室内に入った。
男性は大柄で、警察官5人で男性の両腕、両足と腰をそれぞれおさえて制圧し、床に押しつけて手錠を使って拘束したという。
男性は一時意識を失い、救急搬送された。意識を失った原因はわかっていない。男性は搬送後に回復し、当日のうちに帰宅したという。
弁護士会は、男性にはパニック障害やADHD(注意欠如多動症)があり「警察官は妻と応対した時点で障害の可能性を察知し得た。丁寧に聴取したうえで対応すべきだった」としている。障害者に対し合理的配慮を提供できるよう、県警に研修や指導の強化を求めた。
県警教養課は取材に対し「要望書が届いたことは承知しています。内容を精査して対応いたします」と回答した。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
この記事を書いた人
- 西部報道センター
- 地方、子どもの権利、福祉など
関連トピック・ジャンル
ジャンル
