枝松佑樹
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世界で初めて火星の衛星から試料を持ち帰ることをめざす、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の火星衛星探査計画「MMX」の探査機が20日午前4時41分、国の基幹ロケット「H3」10号機で鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。探査機は、火星の第1衛星「フォボス」に向かい、往復約5年に及ぶ旅が始まる。
火星圏の水はどこから?解明へ
フォボスは直径約20~30キロの小天体で、火星の重力に捕らえられた小惑星なのか、巨大な天体が火星に衝突した際の破片からできたのか、持ち帰った砂や岩石を調べてその起源に迫る。水や生命の材料である有機物がどうやって火星へ運ばれたのか、解明が期待される。
フォボスの表面には、火星本体に隕石(いんせき)が衝突して飛び出した物質も降り積もっているとみられている。地球から約5500万~4億キロ離れている火星では、米国の探査車が岩石を採取・分析しているが地球へ持ち帰った例はまだない。MMXで採取した試料に火星本体の物質が含まれていれば、こちらも世界初の例となる可能性がある。
さらにフォボスは、将来の有人火星探査で中継・作業拠点となる候補だ。MMXでは地形や地盤、放射線など周辺環境を調べ、「天然の宇宙ステーション」として利用できるかを探る。
■「はやぶさ」の技術生かし挑…
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この記事を書いた人
- くらし科学医療部|宇宙担当
- 医療・科学の調査報道
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