水俣病認定命じる判決、熊本県が控訴 原告側は「争う事情ない」
今村建二
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水俣病の認定申請を棄却した熊本県の決定を取り消した1日の大阪地裁判決に対し、熊本県は14日、控訴したと発表した。木村敬知事は「これまでの認定審査のあり方を大きく覆す判断が含まれており、上級審の判断を仰ぐ必要がある」とコメントした。
熊本県天草市出身の男性(74)=大阪市=が2022年に提訴した。判決では、男性は、原因企業のチッソが排水を止める1968年ごろまで、天草で魚介類を中心とした食生活をしており、水俣病を発症するのに十分なだけのメチル水銀に汚染されていると認定。その上で、手足の感覚障害や視野狭窄(きょうさく)、うまく話せない構音障害といった男性の複数の症状は、「水俣病の発症時期に関する知見と矛盾しない」と指摘し、他の疾患が原因だとする県の主張を退け、男性を水俣病と認定するよう県に命じた。
水俣病の認定を巡る近年の裁判では、水俣病に特徴的な感覚障害だけでも認められるとする原告側に対し、複数の症状の組み合わせが原則必要と国や熊本県側が主張し、争われている。
判決は、男性には複数の症状があると認めた上で水俣病と認定しており、原告側は「争う事情がない」と控訴断念を求めていた。
今回の訴訟では、男性が国の…
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この記事を書いた人
- 水俣支局長|水俣病・環境担当
- 地方政治、環境
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