視点・解説
ドラフト強行指名の裏に切り札「松井監督」 巨人が描く未来図とは
山口裕起
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22日のプロ野球ドラフト会議から24時間も経たないうちに、巨人の松井秀喜監督が誕生する。
ここに、球団が描く未来像が透けて見えた。
巨人は監督不在で臨んだ今回のドラフト1位で、アメリカ球界への挑戦を表明していた最速157キロ右腕の織田翔希(横浜高)を強行指名した。
どよめく会場や驚く他球団の監督らをよそに、巨人の球団幹部らはやけに落ち着いているようにみえた。
勝負に出られたのは、まだ表に出していなかった「松井監督」というカードを持っていたからだろう。
14年前にも同じようなケースがあった。
2012年秋。当時、岩手・花巻東高の大谷翔平(ドジャース)は大リーグ挑戦を表明していたが、ドラフト1位で日本ハムが強行指名した。
投手として渡米する考えだった大谷に、投打の「二刀流」という育成プランを提示した。翻意させ、大谷は日本ハムに5シーズン在籍。球団の狙い通り、スター選手に育った。
今回の巨人は、その切り札が「松井監督」だった。
ドラフト全体を見ても、4位まで高校生を立て続けに指名し、育成重視のチームづくりをにじませた。
現状のチーム状況を鑑みると、チームの中心選手だった坂本勇人や丸佳浩はともに37歳とピークを過ぎ、4番だった岡本和真は今季から大リーグへ。
過渡期とあって、即戦力の大学生や社会人選手中心の指名になってもおかしくなかった。
それでも、5年後、10年後の将来を見据えたのは、松井監督のもとで、じっくりとチームを築きたいという思いからだろう。長期的展望に立ったドラフト戦略といえる。
高卒で入団し、スター選手になった松井氏自身のような、生え抜きのスターを育てることができるか。
目先の勝利より、数年後の常勝チームを見据えている。
この2日間の動きから、「新生ジャイアンツ」のにおいがする。
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この記事を書いた人
- スポーツ部|野球担当
- プロ野球、高校野球、大学野球、大リーグ、ゴルフ
