深掘り
ニューヨーク・タイムズ翻訳記事 Anna Kodé/The New York Times 翻訳=村野英一/朝日新聞国際報道部
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Consider the Bollard, Stubborn Sidewalk Cop of the Post-9/11 City
米国の都市に断固として直立し、いつまでも警戒を怠らない。ほとんどそこに立っているだけだが、英雄になる時を待ち続けている。
2001年9月11日の米同時多発テロの後、テロに対する不安が急速に高まったことから、公共空間の防護を大幅に強化する動きが全米に広がり、その一環として車止めはどの都市景観にも見られるものになった。検問所や監視カメラや金属製バリケードが増え続ける時代に、車止めもまた、米社会に広がった安全最優先の意識を具体的な形で示している。
都市のオブジェについての著書があるハンター大学のマイケル・ベネディクトソン准教授(社会学)は「車止めには都市の要塞(ようさい)のような雰囲気が感じられる」と述べ、「公共空間を広く軍事化する動きの一部だ」とも語った。
ニューヨークではあちこちの道路で車止めが路面から唐突に突き出し、狭い歩道を圧迫している。車止めは、主に車両が体当たり攻撃の武器として使われるのを防ぎ、爆発物を載せた車を建物から遠ざけるために設置されてきた。
車を減速させるバンプ(路面の隆起)を「眠っている警察官」と呼ぶことがあるとしたら、車止めはその不眠症のいとこといったところか。
車止めの必要性は時々、証明されてきた。ニューヨークのタイムズスクエアで2017年、1台の車が猛スピードで歩道に突っ込み、歩行者1人が死亡、20人が負傷した。男が運転する車はステンレス製の車止めの列によって最終的に食い止められ、他の数十人の歩行者は負傷を免れた。
生活を快適にする道具にも
一方で、日常的に見ると、車…
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