現場から
リマ=河崎優子
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ラーメン文化のなかった日本の反対側の南米ペルーで、本格ラーメンが食べられるようになった。普及に尽力しているのは「ラーメンオタク」から、現地で生麺製造会社を起業するまでに至った小林健一さん(61)だ。
6年間ほぼ毎日ラーメンを食べた北海道・旭川が小林さんの原点だ。味の素社員として30代で出向中、昼休みに同僚と店を開拓し、ブログ「旭川ラーメン道」に評価を記していると、ペルー駐在で家庭用即席麺を開発する任務が舞い込んだ。
2000年代初め、現地に即席麺の会社はなかった。スープ文化を尊重し、「麺入りスープ」として売り出すと、爆発的にヒット。差し歯の治療で日系人の歯科医と出会い、結婚もした。
ブラジルやナイジェリア駐在を経て、しばらく麺から離れていたが、コロナ禍の早期退職の募集が転機になった。その頃、ペルーにラーメンブームが到来。店では米国から輸入した高価な冷凍生麺が使われていた。「チャンス」と一家で移住し、退職金で買った日本の製麺機を持ち込み、57歳で製麺会社「NAN FOODS(ナン・フーズ)」を起業した。
最初は見向きもされず
44回の試作でできた自慢の…
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この記事を書いた人
- サンパウロ支局長|中南米担当
- 中南米の全分野、ジェンダー、環境、スポーツ
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