古墳時代研究の第一人者で、大阪府立近(ちか)つ飛鳥博物館館長などを務めた考古学者の白石太一郎(しらいし・たいちろう)さんが11日、死去した。87歳だった。
1938年、大阪市生まれ。同志社大学大学院で考古学を専攻した。奈良県橿原(かしはら)市の県立橿原考古学研究所などを経て、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で教授、副館長を歴任。退職後は関西に戻って奈良大学教授として後進の育成にあたり、大阪府立近つ飛鳥博物館(大阪府河南町)の館長も2018年春まで務めた。
卑弥呼(ひみこ)の墓との説もある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳をはじめ、前方後円墳が登場したころから終末期までの古墳の変遷を総合的に研究。文献史料による古代史研究の成果も採り入れながら、古代国家の形成過程を解明してきた。各地の講演会やシンポジウムにも積極的に参加し、ソフトで明快な語り口にはファンも多かった。
主な著書に「古墳と古墳群の研究」「古墳と古墳時代の文化」「考古学と古代史のあいだ」「古墳とヤマト政権」など。
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