インタビュー
なぜ、赤字の姫路独協大を引き継ぐのか 徳洲会理事長が描く将来像は
【動画】経営難が続く姫路独協大学の経営譲渡を受ける徳洲会の東上震一理事長が、朝日新聞のインタビューに応じた
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経営難が続く姫路独協大(兵庫県姫路市)の運営を、国内最大の民間医療グループ「徳洲会」が引き継ぐことになった。
赤字経営や定員割れが続く大学に、なぜ地域医療を支える徳洲会は手を差し伸べたのか。徳洲会トップの東上(ひがしうえ)震一理事長(72)に聞くと、いったん破談になりながらも最終合意にこぎ着けた舞台裏と、新大学に描く将来像が見えてきた。
――どういう経緯で交渉が始まったのか。
徳洲会はもともと医学部の創設をめざしていたが、認可されるのは簡単ではない。そこで、医学部を抜いた総合医療の大学をつくろうと考えた。その手始めとして、2020年に湘南鎌倉医療大(神奈川県鎌倉市)を開学した。
鎌倉だけでは限定的だから、日本全体を網羅できるようになりたい。大学の規模を広げたいなと思っていたときに、看護学部がある姫路独協大の譲渡の話がきた。願いにかなっているから受けようと考えた。私たちは大阪発祥の法人でもあり、関西の大学という点もよかった。
この交渉はいったん破談になったが、問題が解決したので再び交渉していた。
――どういうことか。
昨年春、いったん交渉を打ち切った。当時、徳洲会と大学を運営する学校法人・独協学園は完全な直接交渉ではなく、仲介者がいた。のちに独協学園側への接待が明らかになった男性だった。この仲介者に疑問が生じたため、こちらから交渉の打ち切りを告げた。
交渉を再開したのは昨年末。独協学園と仲介者の関係が切れ、直接交渉したいということだった。それなら問題がないと考え、交渉を再開した。今年3月に基本合意、9月に正式合意に至った。
「個人的には赤字でも良い」
――姫路独協大は年間10億円程度の赤字と言われている。今年度の入学定員は300人だが、実際に入学したのは100人ほど。それでも話を受けたのはなぜか。
赤字が10億円あるからとい…
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