視点・解説
山口裕起
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野球は9人でやるスポーツ。そんな常識はこの日本シリーズを最後に、過去のものになる。
来季からセ・リーグでも指名打者(DH)制が導入され、1975年から採用してきたパ・リーグと足並みがそろう。今回の横浜スタジアムでの開催試合で9人制野球は見納めだ。
世界の主要なプロリーグは全てDH制で、100年以上の歴史を持つ東京六大学や高校野球でも今春から導入された。投手の代わりに別の選手が打席に立つことで、投手の負担軽減や選手の出場機会の拡大を図る狙いがある。
投手兼DHとして大リーグで活躍する大谷翔平(ドジャース)のような二刀流の選手を除けば、「野球は10人」が主流だ。
ただ、寂しさも感じる。投手が打つ本塁打も野球の魅力の一つだし、投手が打線に並ぶことで代打を出すタイミングが生まれ、試合展開が動く。選手交代も複雑になり首脳陣の腕が問われた。
阪神とオリックスの両方で監督を務めた経験がある岡田彰布さんは一貫してDH制に反対してきた。数年前にセとパの采配の違いを尋ねると、熱弁を振るった後に、「相手ベンチとの駆け引きこそが野球の醍醐味やろ」と返ってきた。
今シリーズ開幕前日にDeNAの相川亮二監督は「セ・リーグの野球をしっかり見せたい」と決意を語った。現役時代に巨人でもプレーしたソフトバンクの小久保裕紀監督もそこは熟知しているはずだ。
最後の9人制野球で、どんな攻防が生まれるだろうか。
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この記事を書いた人
- スポーツ部|野球担当
- プロ野球、高校野球、大学野球、大リーグ、ゴルフ
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