盲導犬にリードなしのチワワが近づいて転倒 飼い主に賠償命令
水田道雄
[PR]
リードなしのチワワが盲導犬に近づいたことが原因で転倒し負傷したとして、視覚障害者の女性がチワワの飼い主に約170万円の損害賠償を求めた裁判の判決が22日、松山地裁今治支部であった。中出暁子裁判官は、チワワの飼い主に治療費や慰謝料など約55万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。
判決などによると、女性は2023年6月、愛媛県今治市内を盲導犬と歩いていたところ、チワワが近づいてきて盲導犬が急停止し、バランスを崩して打撲やねんざを負った。
原告側は、盲導犬は使用者の行動や安全を支える「体の一部」とも言える存在だと主張。攻撃性のない小型犬が相手でも盲導犬は危険回避のために急停止などの行動をとる場合があり、被告は飼い主として賠償責任があるなどと訴えていた。
被告側は、リードを着けずに犬を散歩させていたことは認めた。そのうえで「(チワワが)盲導犬のにおいをかごうと近づいただけですぐに離れた」として、「すぐに(チワワを)呼び戻した。転倒はさせていない」と主張していた。
判決は、リードを着けずにチワワを放していたことで盲導犬に近づき、「盲導犬が歩行を停止したことに伴い、原告は態勢を崩して転倒した」と指摘。リードをしなかったことにより事故が起きたとして、被告の賠償責任を認めた。
視覚障害者のリハビリや生活指導に携わる社会福祉法人「日本ライトハウス盲導犬訓練所」(大阪府)の田原恒二顧問は「盲導犬がハーネス(胴輪)を装着している時は介助をしている状態で、近づいたり、触ったり、声をかけたりしないのが原則。今回の判決で、盲導犬の役割を再認識してもらいたい」と話した。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
この記事を書いた人
- 松山総局|高校野球、県警担当
- スポーツ全般、地方政治、選挙
関連トピック・ジャンル
ジャンル
