インタビュー
柴田秀並
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AIの時代 ミュトスの教訓(7)
企業の持つ個人情報が相次いで流出し、サイバー攻撃への関心があらためて高まっている。「クロード・ミュトス」などのフロンティアAI(人工知能)の登場は、サイバーセキュリティーにどう影響を及ぼしているのか――。10代前半から「ホワイトハッカー」として活躍したEYストラテジー・アンド・コンサルティングの西尾素己氏は「攻撃の量や質が劇的に変わった」とし、守る側に新たな「覚悟」が必要だと訴える。どういうことか聞いた。
――フロンティアAIはこれまでのAIと何が違うのでしょうか。
「AIの能力はこれまで、人間がやることを自動化してくれたり、先読みをしてくれたりする程度だった。だが、フロンティアAIは推論能力が桁外れに進化している。サイバーセキュリティーの専門知識がなくても『この会社を攻撃したい』という、ざっくりした指示でプロ級の攻撃ができてしまう」
「司令塔化」したAI
――AI自体が攻撃を指示する事例もありました。
「最近では、オープンAIが開発中のAIモデルが、性能テスト中に人間の意図に反してサイバー攻撃を仕掛けたケースが起きた。要は、テストでいい点を取るために、出題しているサーバーをハッキングして解答自体を盗み出した。その際、ほかのAIモデルに指示を出し、一緒に不正行為をやろうと誘い、成功した。つまり、AIがオーケストレーター(司令塔)となってしまった」
「サイバーセキュリティーの文脈でいえば、システムの脆弱(ぜいじゃく)性(欠陥)を見つける行為や攻撃を指示するのは、人間であるというのがこれまでの前提だった。だがAIが司令塔になり、ほかのAIに指示する世界を想定しないといけなくなった」
――どう対応していけばよいのでしょうか。
「セキュリティー業界では…
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この記事を書いた人
- 経済部|金融担当
- 金融、保険、資産運用
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