深掘り
山口裕起
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あの夏の終わり、野球人生で初めての屈辱を味わった。
大学ナンバーワン捕手、ドラフト1位候補に挙がる青山学院大の渡部海(かい)は言う。「上には上がいるんだと実感した。反骨心が芽生えました」
野球好きの父の影響で物心がつく前からバットを握っていた。少年野球チームの中で一番肩が強かったから捕手になり、中学でU15(15歳以下)日本代表に選ばれた。
智弁和歌山高でも1年夏からマスクをかぶり、2年夏に全国制覇。決勝で本塁打を放つなど、順調に成長曲線を描いた。
プライドをへし折られたのは、3年夏の甲子園に出場した直後だった。
2022年9月、アメリカ・フロリダ州で開かれたU18ワールドカップの日本代表に選ばれたが、全9試合のうち捕手として出場したのは1試合だけ。正捕手の座は大阪桐蔭高の松尾汐恩(しおん)(DeNA)に奪われた。
「悔しかった。自分の実力のなさを痛感した」
でも、ふてくされない。ここで前を向けるのが渡部の真骨頂だ。
宿舎で同室だった松尾を質問攻めにした。配球のこと、打撃のこと、日頃の練習内容のこと。「吸収できたら」との思いからだった。気づけば、スマホゲームの話や恋愛の相談までも。毎晩のように、ハンバーガーを食べながら語り合った。
そして、誓った…
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この記事を書いた人
- スポーツ部|野球担当
- プロ野球、高校野球、大学野球、大リーグ、ゴルフ
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