現場から
吉村駿
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7月28日に起きた熊本地震の被災地で、ボランティアの人手が足りていない。地震から2カ月を過ぎた今も、片付けなどの手伝いを求める被災者が多くいるが、ボランティアは8月の半分程度に減っており、地元には懸念が広がっている。
依頼から1カ月でやっと
「今日中に終わらなくても大丈夫なので、どうかお願いします」
10月6日朝。熊本県宇城市松橋町の花卉(かき)農家・緒方秀男さん(74)は、北海道や香川県などから集まった男女4人のボランティアに深く頭を下げた。
自宅横のビニールハウスで50年ほど洋ランを栽培し、生計を立ててきた。しかし、7月の地震でハウス内はぐちゃぐちゃに。5メートルほどの鉄板は大きくずれ、並べていた多くの鉢がひっくり返った。
鉢や鉄板はハウスから自力で出したが、処分に困っていた。規模を縮小して洋ランの栽培を続けたかったが、ハウス周辺の片付けが終わらないと次に進めない。
知人に相談したところ、ボランティアの受け入れや手配を担う宇城市社会福祉協議会を紹介してもらい、派遣を依頼。1カ月待って、やっとこの日、自宅にボランティアがやってきた。「ありがたいの一言。花の栽培はもう諦めようと思っていたけど、残った花を少しずつ育ててまた頑張ろうと勇気をもらった」
ボランティア依頼、宇城だけで600軒 根強いニーズ
震度7を観測した宇城市では、今でも600軒ほどがボランティアを待っている。発災から2カ月が過ぎ、避難生活が落ち着くなどしてようやく自宅の片付けに取りかかれる被災者もおり、壊れた家財の搬出やブロックの撤去といった依頼が多い。
一方で、最近は手が足りていない。
熊本県社協によると、10月13日までに11市町で3万9046人(速報値)のボランティアが活動した。ただ、8月には週5千人ほど集まったが、最近は週2千人台に減っているという。
宇城市では10月以降、平日…
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